こんにちは!おしゃべり建築士です!
今回は乾燥する冬の味方『加湿器』についてお話していきます!
商品選びを誤ると大きな事故につながる恐れもありますので、加湿器は安易な選択をせず吟味してください!
絶対知っておくべき加湿器の種類
加湿器には大きくわけて2種類の商品にわかれます。
加熱スチーム式と、超音波式です!
真っ先に結論を言いますが絶対に超音波式は選んではだめです!
理由は後述しますので、記事を最後まで読んでいただけばと思います
加熱スチーム式
加熱スチーム式は、加湿器に投入した水を文字通り加熱して、お湯を作り出し、室内に水蒸気を噴出する方式の加湿器です。
水を加熱することで、雑菌も死滅し衛生的にメリットがありますが、一方の超音波式に比べ高価となります。
加熱スチーム式は沸騰したヤカンから湯気を放出し、室内を加湿していると思えばOKです!
商品によっては、スチームの噴出口が高温になってるもの、高温のスチームが直に噴出しているものもありますので、小さいお子さんがいる家庭では、配慮が必要です。
超音波式
超音波式は、投入した水を超音波振動で水蒸気に変化させ室内に噴出する方式です。
価格も安く、水蒸気も高温でないため雑貨屋さんで販売されているおしゃれな加湿器のほとんどがこの超音波方式の商品です。
ですが、この超音波式は絶対に選んではいけません!
超音波式の加湿器では、雑菌が繁殖することがあり、加熱スチーム式のように殺菌できる工程がないことから、万が一加湿器内で雑菌が繁殖した場合、その雑菌を水蒸気とともに部屋中にまき散らす恐れがあるからです。
実際に過去に老人ホームなどの福祉施設でレジオネラ属菌という雑菌が、加湿器内で繁殖し、入居者の健康を害した事例もあります。
レジオネラ属菌とは
上記であげたレジオネラ属菌とは、水を媒体に繁殖し、空気中に散乱されると、呼吸を介して人々の肺に侵入し、肺疾患をもたらす病原体です。
建築の給湯機器の設置基準にも定めがあり、レジオネラ属菌に関しては人体の健康に害をもたらすものとして建築業界では知られています。
対処方法は簡単で、60℃程度に加熱することで死滅する比較的弱い菌でもあります。
しかし加熱以外の洗浄などでは、なかなか菌すべてを除去することが難しく、上記で紹介した福祉施設での健康被害の事例では、2日に1度の加湿器の洗浄が徹底されていたのにも関わらず、痛ましい事故が発生しています。
最近の加湿器の傾向
近年では、雑菌の繁殖を防ぎつつ、安価にかつランニングコストを削減できる加熱スチーム式と超音波式のハイブリッド商品が販売されたり、コロナウイルスを始めとするウイルス対策として、次亜塩素酸を用いた加湿器も店頭で姿を見るようになってきました。
※次亜塩素酸を使った商品は10万円弱するような超高額製品。。。
さいごに
いかがでしたか
とにかくこの記事を書いた目的は1つです。
安易に安いからと超音波式を選ばないように!という警鐘です!
この記事が一人でも多くの方の目に止まることを祈ります!