新築

屋根の勾配の決め方

こんにちは!『一級建築士』おしゃべり建築士です!

今回は住宅の外観に大きな影響をおよぼす屋根の勾配(傾斜角)についてご紹介します!

リフォームなどでもなかなか屋根の勾配まで変えることはないと思いますので、これから住宅を計画される方にオススメの記事となっています。

屋根の勾配を決める要素

屋根の勾配を決定する最大の要因は、『屋根に使用する材料』です。

屋根の材料には和瓦、洋瓦、カラーベスト、金属屋根が代表的ですが、それぞれに必要勾配が定められています。

屋根材料と勾配の最低必要勾配(角度が最も小さい)目安は以下のとおり

・瓦⇒4寸勾配

・カラーベスト(スレート瓦)⇒3寸勾配

・金属瓦⇒2寸勾配

※屋根勾配では〇寸勾配という用語を用いますが、横に10寸(3030mm)進んだときの高さを〇寸と言い表し角度を示します。なので4寸であれば、【縦:横=4:10】の直角三角形をイメージしてください。

材料で勾配が異なる理由

屋根の材料によって最低必要勾配が変わるのは、材料の葺き方(施工の方法)による雨漏りリスク回避のためです。

形状が複雑な和瓦(4寸)よりも、雨が入りにくい構造となっている金属瓦(2寸)の方が、勾配が緩くても雨漏りの心配がないということです。

住宅の外観のフォルムをイメージしたら、そのフォルム(勾配)にあった材料を選択しなければ、将来的に雨漏りリスクが大きくなると思っておきましょう。

最近多い屋根材料と勾配

近年は緩い勾配(1~2寸)で金属瓦の住宅が多くなってきました。

昔ながらの日本家屋のイメージの勾配のきつい屋根はどんどん数を減らしています。

※日本瓦が比較的高価な材料であることも減少の原因ではありますが。。

わたしの仕事場付近でも、見た目重視のハウスメーカーによる1寸勾配の屋根を見る機会も結構あります。

ほんとにそれでいいのか

そんな緩い屋根勾配の住宅を見るたびに、本当に雨漏りしないのかな。と、とても心配になります。見た目重視のハウスメーカー(設計者)は、住宅の完成後何度ご自宅を訪問するのでしょう。

わたしの知人の建築業者は新築後は1年以上、台風や地震のたびにお客様に連絡を取り、無償で点検をしている方が何人もいます。

これが本来の日本の住宅産業だったはず。

住宅はもちろん見た目も大事ですが、その箱の中で生活する人の生活が最も大事なもののはずです。

安易な流行りをうのみにせず、デメリットをしっかり把握した住宅計画をしていきましょう。

ABOUT ME
osyaberi
もともと住宅がすきで建築の世界へ。 在学中リフォームの奥ゆかしさを知り、ベンチャーリフォーム会社へ。 トップ営業マンかつ建築士として活躍していたが、何となく飽きてしまい 建築材料を極めようと材料卸へ! そこそこ活躍できるようになったところで、退職し一級建築士として様々なアドバイザー活動を継続中