こんにちは!『一級建築士』おしゃべり建築士です。
今回お話させてもらうのは、雨の排出計画についてです。
住宅の敷地にはある程度の勾配(傾斜)を設けてあげないと、上手に庭から道路などへ雨の排水ができない場合があります。
近年、災害と言っていいレベルの豪雨が増えてきていますので、雨の排出についてしっかりと考えるようにしましょう。
特にこれから宅地を購入して、新築を計画している方は要チェックです!
外構工事はハウスメーカーではなく、外部業者さんにお任せする方が多くなっていますので、雨水の処理計画について最低限の知識は自ら身に着けておきましょう!
雨水の行き先はどこ?
まず庭(購入予定地)を見渡してみてください。
雨はどこかに逃がせそうですか?
敷地の前には、道路側溝や水路はありそうですか?
もしこれらがない場合、雨水の浸透桝という敷地内に雨水をしみ込ませる装置が必要かもしれません。
条例や規則で浸透桝が必要とされる場合もありますが、地面というのは水をたくさん含むと弱くなりやすくなる傾向がありますので、わたしは浸透桝はおすすめできません。
しっかりと敷地の外に排水することが大前提だと思います!
また、雨水がおかしな流れ方をすると敷地内にひいた砂利などが、どんどん敷地の外に流されたりします。その砂利ってあなたがお金を出して買った大事な砂利であることをお忘れなく!
水たまりを防ぐ
雨水の排出方法よりも大事なのは、敷地に水たまりとなる場所をつくらないことです。
ブロック塀の入隅(角)や敷地のくぼみなどが要注意です!
水をはかすための敷地の傾斜はあとから作るとなると大仕事になりますので、あらかじめ注意しておきましょう。
工事中に見に行くのはもちろんですが、雨の日に現地を見に行くということは非常に重要です。
定期的にメンテンスを行う
雨水の排水計画で重要なのは、定期的なメンテナンスです。
しっかりと計画した雨水排水計画を立てて、その通りに工事が行われたとしても、きちんとメンテナンスをしていなければ、その真価を発揮できません。
具体的には、落ち葉で詰まった排水経路が最たる例です。
きちんとメンテナンスをするようにしましょうね。
さいごに
いがでしたか?
たかが雨、されど雨です。
敷地にコケやワカメもどきが生える原因にもなりかねないので、雨対策はきちんと考えましょう。