こんにちは!『一級建築士』おしゃべり建築士です!
今回は、あると便利な電気のスイッチ『3路スイッチ』についてご紹介します。
たかがスイッチですが、生活が非常に便利になります。
特にこれから住宅を計画されている方はぜひ一読ください。
3路スイッチとは
3路スイッチとは簡単に説明すると一つの機器を2つのスイッチでコントロールすることが可能な電気配線の仕組みです。
たとえば、玄関とリビングそれぞれからオン・オフ両方の操作ができる廊下の照明のスイッチをみたことはありませんか?
このように、一つの機器を2か所から操作できる仕組みを持ったスイッチを3路スイッチと言います。
3路スイッチをオススメする理由
3路スイッチをオススメする最大の理由は、部屋の使い勝手が向上することです。
廊下とリビングの両方から出入りができる洗面所を計画する場合、スイッチは廊下側・リビング側どちらの入り口に作ればいいか迷いませんか?
どちらか一方の出入り口を主体的に使うのであれば、スイッチは1つでいいでしょうが、生活の動線を考えたうえで、両方から電気を点灯できるほうが便利に決まってますよね。
このように3路スイッチには、生活動線を自由化できるといったメリットがあります。
3路スイッチが適している部屋(空間)
3路スイッチは大きな部屋や長い廊下、出入り口が2か所以上ある部屋に適しています。
スイッチは基本的に部屋の出入り口付近に設けることが多いので、大きな部屋の出入り口から離れた場所では、スイッチが入り口付近という、離れたところに設けられてしまわれがちですので、追加でスイッチを設けるとこができます。
長い廊下では、両端にスイッチを設けることで照明の点灯が非常に便利になります。
洗面所や廊下、客間、リビングといった出入り口が2か所以上ある部屋では、入り口にそれぞれスイッチを設けてあげることで、部屋の使い勝手が向上します。
3か所以上のスイッチ
ここまで2か所に同じ機器を点灯するための3路スイッチを紹介してきましたが、3か所にスイッチを設けることのできる『4路スイッチ』もあります。
玄関ホール+廊下のような空間には、廊下の両端と玄関部分の3か所にそれぞれスイッチを設け、生活利便性を向上させることもできます。
『3路スイッチ』や『4路スイッチ』は通常の1対1スイッチより高額な商品ですが、金額は数千円と住宅の金額からすると微々たるものです。
生活の質を向上させるにも非常に高い費用対効果がありますので、住宅計画のさいは、どんどん使用をしていきましょう。
さいごに
いかがでしたか?
電気工事、配線工事、電設材料は地味なお話で、なかなか興味を持ってもらいにくいお話ですが、実はキッチンやお風呂などの設備機器や壁紙、フローリングの柄以上に引き渡し後の生活の質に大きくかかわってきます。
打ち合わせも面白くないかもしれませんが、ぜひ電気計画はこだわっていただきたいです。