こんにちは、『一級建築士』おしゃべり建築士です。
今回のお話は、近年人気のDIYについて苦言です。
以前、便利な3路スイッチという記事を書きました。
この記事をGoogleで検索してみて気づいたのですが、DIYでスイッチやコンセントの交換を推奨しているページが非常に多いんです。
そこで今回は注意喚起をかねて、この記事を書くことにしました。
正直、あまり需要がない気もしますが、誰かの役に立てばとおもい、キーボードをカチャカチャしています。
スイッチ、コンセントの交換には電気工事の免許が必要
まず最初にお伝えしたいのは、スイッチやコンセントの交換をはじめ、電気工事を行うには免許が必要ということです。
この話は業界の利権とかうんぬんではなく、ただ電気というものの性質上、きちんと理解して取り扱わないと危ないということです。
正直、ほかの方がブログで書かれているように、コンセントやスイッチの交換などの工事はDIYでお手軽に行えるレベルの工事です。
なんとなくで素人の方ができてしまうのが、この電気工事の最も恐ろしい点です。
免許が不要なコンセント、スイッチの交換
コンセントやスイッチの交換と一口にまとめましたが、スイッチなどの枠を交換することは誰でも免許がなくてもDIYできます。
電気の配線を器具に抜き差しするような、工程を経ない工事であれば、無免許でもOKですので、覚えておきましょう。
電気工事に免許が必要な理由
たとえスイッチやコンセントの交換のような簡単に思える工事でも、電気工事の免許が必要な理由は、電気火災をはじめとする事故を防止するためです。
専門的な知識のない人が、インターネットの情報を参考に電気工事をDIYで行うと、最悪の場合、壁の中で火災が発生します。
コンセントにほこりが溜まることで、火災が発生する恐れがあることは、徐々に世間に認知されてきましたが、不適切な施工でも電気火災は発生する恐れがあります。
実際におこりうる電気工事DIY事故
電気工事をDIYですることで発生する事故には感電、電気火災などがあります。
感電については、住宅用の電圧であれば大事故につながるケースは少ないですが、電気火災については、劣化した配線や接続不良などによって引き起こされる可能性があります。
このような事故を防ぐためにも、電気工事についてはDIYをすることなく、専門の業者に依頼することを強くオススメします。
最後にDIYに苦言
近年DIYという言葉が市民権を得て、ホームセンターではDIYコーナーが充実しています。
ただしい知識を持ってDIYするのなら、なにも言うことはありませんが、なんとなくDIYはあなたの大事な住宅という財産を傷つけているかもしれないことも知ってください。
たしかにDIYを行えば、業者に頼むことに比べて圧倒的な価格的メリットがありますが、DIYには誰にでも『できること』と『できないこと』があることを知ってください。
今後、機会があればDIYについても発信していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!