こんにちは!おしゃべり建築士です!
二世帯住宅を建てることになったけど、正直イヤ。
二世帯住宅を建てるけど、義実家との距離感をどうすればいいのかわからない。
こんな方におすすめの記事となっています。
玄関ドアは必ず2つ
二世帯住宅を計画する際、まず考えるのは玄関を2つ設けることです。
どんなに仲のいい義両親でも、突き詰めれば赤の他人です。
みなさんと親世代は生活のリズム(生活時間帯)も異なりますので、住宅生活のスタートの場となる、玄関は必ず2つ計画しましょう。
…たとえ少しの距離であっても!玄関が多少狭くなろうとも!です。
親世帯と子世帯の入り口が違うだけで、2世帯間の生活のクッションとなります。
二世帯住宅の形態
二世帯住宅と一言で言っても実は様々な形態があります。
親世帯とのつながりが強い順に紹介していきます。
完全同居型
玄関1つの昔ながらの同居型二世帯で、ひとつの家の中で親世帯と一緒に生活するスタイルです。
ここまでべったりの同居スタイルだと、親世帯と子世帯で線引きができないので、両世帯で一緒に協力して生活していくというスタイルが構築しやすいです。
宅内分離型
玄関、玄関ドアを2つ設けるとともに、家の中を2世帯で完全に分離するスタイルです。
お風呂、キッチン、トイレ、寝室、リビングなどの主要室を2つずつ設け、子世帯と親世帯で2つの世帯スペースを構成します。
一般的に二世帯住宅に多いスタイルですが、生活スタイルの線引きが曖昧になりやすく、近いような遠いような雰囲気で、両世帯のストレスが溜まりやすいと私は考えています。
基本的に2世帯住宅にこのスタイルはすすめません。
なぜこのスタイルの2世帯が普及しているのか本当に謎です。
この世帯スタイルを勧める業者は、引き渡し後に定期的な訪問やヒアリングなどをホウン等にしているのでしょうか?
棟分離型
1つの敷地に2つの住宅を建てるスタイルです。
建築基準法という法律の制限を受け、計画が困難になる場合もありますが実現できれば生活を完全に分離した生活を行うことができます。
ただし、いくら物理的な距離を設けても『同じ敷地に他人が住んでいると』いう見えにくいストレスを感じる人は多いです。
親世帯からの干渉の有無に関わらず、家を分ければなんでもOKとは言えないということを覚えておいてください。
結局心の距離感が大事
建築家がこんなことを言ってはダメかもしれません。
『子供が明るく、非行に走りにくい家』や『夫婦のコニュニケーションを図りいつまでも仲いい家』は建築家の腕次第であると私は考えますが、赤の他人同士である親世帯との良好な関係作りは当人同士の距離感がすべてであると思います。
赤の他人同士だからこそ、どれくらの距離感で生活をしていくか?ここだけ腹を割ってはなしてみませんか?
苦しい失敗した同居生活で、今後何十年も我慢を重ねることを考えれば、計画時点のここで一番の頑張りを使いましょう!
さいごに
いかがでしたか?
なかなか難しい同居問題ですが、同居することのメリットは計り知れません。
大事な将来を決める話ですので、なあなあにせず、きちんと膝を突き合わせて考えていきましょう。