こんにちは!おしゃべり建築士です!
みなさんは防火地域と準防火地域という言葉を聞いたことがありますか?
今回は敷地の制約事項であるこれらの地域についてお話ししていきます。
防火地域と準防火地域とは
防火地域と準防火地域地域とは役所が定める土地の特性のひとつです。
建築の際重要とされる、『用途地域』に上乗せされている制限というイメージです。
街並みの特徴
おもに市街地の中でも建物が密集して建築されることが想定されるエリアに設定されていることが多いです。
範囲を定める目的
防火地域、準防火地域を設定する目的は、万が一火災が発生した際に、隣接する建物へ延焼を防ぐことです。
他所から火をもらいにくく、他所に火を移さない建物の構造を求められます。
防火地域、準防火地域の建物の特徴
この範囲内に建築される建物の特徴は窓と構造です。どんな特徴があるか確認していきましょう。
窓
敷地の境界線からある一定の範囲内にある窓には、火災時発生する熱に負けない耐熱性能が求められます。
これは近隣で火災が発生した際、ガラスが割れ室内に火が入ってこないことを目的にしています。
実際には網入りガラスの製品がよく使用されます。
構造
防火地域、準防火地域のどちらに属しているか、また何階建ての建物を計画するかにもよりますが、建物自体が火災に強い構造にすることを求められることがあります。
万が一火災が発生した際にも建物が崩れず、在宅の人が安全に屋外へと避難することを目的にしています。
木造住宅は不向き
建物の大きさ、階数にもよりますが、木造の住宅では防火地域、準防火地域に適合した住宅建築には制約が大きくかかる場合があります。
家の形状や使用できる材料が、思い通りにいかない場合もありますので、より注意が必要となります。
さいごに
防火地域、準防火地域は商業施設が並んでいるような一等地に設定されていることが多いです。
このエリアで住宅の建築を検討されている場合は、住宅の建物の制約以外にも、車通りや夜の屋外照明の明るさなどにも十分に配慮が必要となりますので注意しましょう。