こんにちは!おしゃべり建築士です!
新築でもリフォームでもよく聞かれることがあります。
『ガスと電気どららがいいですか?』
今回はこのお話についておしゃべりしていきましょう。
ガスに種類について
皆さんは家庭用のガスに種類があることをご存じでしょうか?
大きく2種類「都市ガス」と「プロパンガス」があります。
都市ガス
『都市ガス』は水道管の様に道路の下に埋められており、その管を
敷地に引き込み、敷地のメーターを介してガス機器へと接続していきます。
プロパンガス(LPガス)
『プロパンガス』は、別名LPガスと言い、家の外壁に沿ってガスボンベを
設置し、そのボンベから宅内のガス機器へ接続します。
都市ガスとプロパンの大きな違い
ともに同じ「家庭用ガス」ですが、それぞれに適合したガス機器を用意する必要があります。
また、決定的に両者が異なる点が、「ガスの価格」です!
細かいことは省略しますが、使用料金について、
≪都市ガスは安く、プロパンガスは高い≫ことが一般的です。
電気の種類について
家庭用電気には50Hz(ヘルツ)と60Hzの2種類がありますが、
西日本と東日本で使用される電気の周波数が異なっています。
家の工事の際には気にする必要はありませんが、通販などで
家電製品を購入される際には、注意が必要です。
※家電量販店ではその土地に適した周波数の商品を取り扱っていることが多いです。
また、周波数とは別に電圧についても100V(ボルト)と200Vといった種類があります。
エアコンや浴室乾燥機などの大きな電力を使う機器では200V用製品がありますが、後で変更もできますので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
工事業者さんに任せて大丈夫です。
電気とガスで給湯機やコンロの違い
電気式給湯器とガス給湯器の違い
電気式給湯器は電気の力でお湯を作り出し、そのお湯をタンクに貯蔵し
家庭用の温水として使用します。
一方、ガス給湯器ではタンクを持たず、使用する湯量をその場で作り出すといった特長があります。
もちろんタンクの設置が必要な分、電気式の給湯器の方が設置スペースが大きくなります。
電気コンロ(IH)とガスコンロの違い
IHとガスコンロの決定的な違いは、清掃性です。
ガスコンロには鍋を設置する五徳(鍋を置く足)がありますが、
IHではガラス製のフラットな天板のため掃除のしやすさは雲泥の差があります。もちろん天板がフラットなIHが断然掃除がはかどります。
災害時の違い
ガス機器と電気機器では災害時の使用の可否が大きく異なります。
ここでは特徴の異なる給湯器に注目して紹介していきます。
電気式給湯器エコキュートの特徴
災害時や停電時、もちろん電気がなければ動きません。ただし前述のとおり給湯タンクが備えられており、タンクの中にはお湯(または水)が溜められていますのでタンク内の水を使用することができます。
ガス給湯器の特徴
まず大前提として、給湯器を動かすには電気とガスの両方が必要です。
電気は少量で大丈夫なので、ガスの供給だけが途切れた場合に備えて、自家用車のシガーソケットからコンセント電源を取れる『インバータ』を用意しておくといいでしょう。
次にガスの供給についてみていきましょう。
都市ガス
都市ガスの給湯器の場合、道路などに埋設されたガス管が破損していない場合、給湯器が使用できる可能性があります。
災害時には供給がストップすることが多いです。
プロパンガス
一方、プロパンガスでは自分の家にガスタンクがありますので、震災後でも使用できる場合が多いです。
もし停電時や震災時に備えてガスを選ぶ場合は、プロパンガスを選択して非常用の電源の確保に努めましょう。
さいごに
どうでしたか?
今回の工事のワンポイントアドバイスは、
電気でもガスでもキッチンのコンロに注意です!
電気でもガスでも配線や配管を用意しておくことで、将来的にどちらでも対応できるようになります。最初はガス。数年後リフォームでIHにも。
そんな自由度を持っていただけると心にも余裕ができるのではないでしょうか?