こんにちは!『一級建築士』の、おしゃべり建築士です!
今回のおしゃべりはあったら便利!
『床下収納庫』について。
ものを収納するだけでなく住宅メンテナンスにも大活躍します。
住宅を計画する際には必ず一つは設置したいですね。
床下収納庫とは
床下収納庫とは、文字通り『床下の空間を無駄なく収納に使う』住宅用建材です。
一般的な日本の住宅は、地面から1階の床の高さまで湿気対策のため、40~45cmの空間が設けられており、と床下にそこそこのスペースを持っていることが多いです。
このスペースに収納箱を設けることで、限られた室内スペースにものを置かないように考えられた収納方法こそ床下収納です。
点検にも活用できる
床下収納庫には収納庫以外に、もう一つの『顔』があります。
それは『床下点検口』としての機能です。
床下点検口と床下収納庫の違いは、
【収納のための箱が備わっているか否か】です。
つまり床下収納庫は箱をどけてしまえば、床下を点検するための点検口としても活用することができます。
この点検口の有無は住宅を長持ちさせるうえで非常に重要なポイントとなってきますので、これから新築をお考えの方はぜひ、この床下点検口や収納庫を検討してみてください。
リフォームで取り付けできる?
では、この床下収納庫はリフォームで後付けすることができるのか?
答えは【イエス】です。しかも比較的かんたんに。
床を支える構造躯体(床を構成する骨組み)の場所によって希望の位置に収納庫を取り付けできるかを判断します。
こちらはお仕事を依頼する業者さんとの相談となります。
収納庫の取り付けは床に開口をあけて、枠を取り付ける作業となりますので、実はそこまで難易度が高い工事ではないんです。
床の貼り替え工事などを検討された際は、一度検討をしてみる価値はあるかと思います。
どんなところに設置する?
床下収納庫は普段使わないものや、長期間保管されるものを収納するとき使用されることが多いので、一般的キッチンの足回りや洗面所の床に設置されることが多いです。
…と。言いたいところですが、実はキッチンや洗面所の床に設置されるのには別の理由があります。
それは水回り設備機器の配管などのメンテナンスが行いやすいように設備のすぐ横に配置されているんです。
収納庫はそもそも点検口をなんとか利用できないかと、試行錯誤を重ねたうえで考えられた、点検口を取り付けてほしい建築業者の親切ではないのかなと思います。
だって、業者さんから
「将来水漏れしたときや配管のメンテナンスのときに点検口を取り付けた方がいいですよ」
なんて提案できないですからね。
「便利なんで床下収納庫つけておきましょう!」
と言われたら、なんかいい提案されたような気がしませんか?
さいごに
いかがでしたか?
簡単にまとめると、リフォームで後付けもできますので、
床下収納庫(点検口)はつけましょう。ということです。
この点検口は【必ず】将来役に立ちます!