こんにちは!『一級建築士』おしゃべり建築士です!
今回は地味だけど意外に大事な内容。エアコンの位置と落下のおそれについてお話していきます。
寝室をはじめとする部屋のレイアウトの参考にしていただけると幸いです!
部屋のレイアウトとエアコンの位置
寝室を始めとする部屋のレイアウトを決めるのって難しいですよね。
寝室の場合、ほとんどの方がベッドをはじめとする寝床を起点にレイアウトの決定をされているのでは、ないでしょうか。
いざ、レイアウトを決めて家具の配置をして、布団の上にゴロンとしてみて初めて気付くことがでてきます。
『あれ?頭の真上にエアコンが…』
そんな経験がある人や、今まさにそんなレイアウトの寝室で生活しているという方も多いのではないでしょうか?
エアコンの落下の可能性を検討
ここでは、万が一の地震などの際に、エアコンの落下の可能性について建築工学的?に検討してきましょう。
結論からいうと『エアコンが落下することは、ほとんどない』です。
そう言い切れる理由とエアコンの取り付け構造を確認していきましょう。
あわせて、万が一の落下のケースも確認しましょう。
エアコンの取り付け方法
エアコンの取り付けは、薄い鉄板製の取り付け板を壁に固定し、その鋼板にエアコンを固定することで壁に取り付けます。
過去に重たいものを取り付けるための『下地』について、記事を書きましたが、下地がない場合でも、取り付け鋼板の面積が広いので、構造躯体である柱などの材料に取り付けられていることから不安はありません。
※ただし、マンションなどの壁では、下地である構造用の合板や柱材がないケースがあり、壁ごと落下するケースもあります。
マンションなどに設置されている場合、万が一のケースがありますので、過信しすぎないようにしましょう。
取付鋼板から外れて落下してしまったら
エアコンを取り付けるための鋼板がしっかり壁に施工されていても、100%安心できないというかたもいるでしょう。
なにを隠そう私自信、エアコンの薄っぺらい取付鋼板を信用していません!
もちろん落下や破損について、メーカーが何千、何万回と耐久テストはしているでしょうが、実物の取り付け鋼板を見てしまうと、薄いんですよね。
実際に見たことある方は、理解いただけると思います。
それでもエアコンは落下しないと言い切れます!
なぜなら、エアコンは冷媒管などによって屋外の室外機と接続されており、その冷媒管が非常に強固で落下を防いでくれるからです。
万万万が一、取り付け金具が壊れてエアコンが落下するような場面でも、冷媒管によってエアコンは宙づりになることが予想されますので、落下によるケガの心配は無用です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回はエアコンの落下という非常にニッチな内容でした。
地震の際、気を付けないといけない家具家電というのは無数にあります。
また改めて耐震化についてや、部屋のレイアウトについてお話できればと面ます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!