住宅管理

家のメンテナンス方法

こんにちは!おしゃべり建築士です!

本日はお客さんにはあんまり聞かれないですけど、友人たちにとても聞かれるマイホームのメンテナンスや管理の方法について紹介していきます。

住宅って自分で管理するものなの?

まず気になるこのお話。ハウスメーカーの担当者に任せたらいいじゃないか。そんな声が聞こえてきそうです。メーカーの担当者も来るし、うちは新築で建てたばかりだし。

言いたいことはわかります。でも家は日々風雨にさらされ日に日に痛んでいきます。目に見える傷みはすぐに気づけます。でも壁の中や天井裏、床下はどうでしょうか?万一、見えないところに傷みをかかえても、次にハウスメーカーの人が来るのはいつでしょうか。あなたの家を守れるのはあなたしかいないんです。

簡単な点検で大丈夫です。要所要所で大丈夫です。まずは挑戦してみませんか?

準備するもの

さて家のメンテナンスをするのにまずは用意するものがあります。専門的なものでなくても大丈夫!とりあえず以下のものを用意しましょう。

  • 点検事項を残すためのノート
  • 3色ボールペン
  • カメラ(スマホでOK)
  • 懐中電灯(スマホとは別に用意するのが吉)
  • あれば平面図や立面図のコピー

おうちの平面図や立面図といった図面のコピーが用意できると、気になった箇所を図面にコメントともに残すことができ、専門家に尋ねるときなどに非常に役にたちます。用意ができない人は必ず必要なものではありませんので、気にしなくて大丈夫です。

住宅点検の点検箇所

簡単にできる住宅点検の点検箇所は以下のとおり

  • 外壁
  • 天井裏
  • 床下
  • 水回り(キッチン、風呂、洗面所)

ざっとこんな感じです。床下は点検口からもぐったりするのはハードルが高いかもしれませんが、点検口から顔を除いてざっと眺めてみるのでも大丈夫です。

点検方法を順番に見ていきましょう

外壁の点検方法

まずは外壁をざっと見てみましょう。外壁の点検項目はヒビ、粉吹き、目地材の劣化の有無です。よく外壁に生えたコケや藻の相談をされますが、気にしなくて大丈夫です。たとえば最高級のサイディングを使ったとしても生えるときは生えます。粉吹きや目地材(コーキング)は外壁全体の劣化になりますので、塗装ややり替えを考えるタイミングとなります。ヒビについては大きさが髪の毛の太さを超えるようなものがある場合、変性シリコーンなどのコーキング材での補修が必要となりますので業者さんに相談してみましょう。ちなみに外壁のひび割れはご自身でも簡単に行えますので、ホームセンターでコーキングを買ってきて挑戦してみるのもありかもしれません。汚くなるかもしれませんが、外壁はヒビを埋めたからと言って悪い効果を生むことはありませんので、安心してやっちゃってください。ただし、コーキングを買ったついでに~と、窓まわりや目地の劣化したコーキングを自分で施工すると逆に雨漏りの原因となることがありますので、DIYで挑戦するのはひび割れくらいにしたほうがいいでしょう。

天井裏、床下の点検方法

天井裏や床下は点検口がどこかにあると思いますので、探してみましょう。

天井点検口は押し入れやクローゼットにないでしょうか?押し入れの場合、点検口がなくても天井の板が持ち上がり天井裏にアクセスできるものもあります。

さて、天井裏や床下は顔を出して懐中電灯を当ててみましょう。

天井裏は雨で濡れたようなあとはありませんか?生き物のいそうな雰囲気(たとえばフンなど)はありませんか?雨漏りあとがある場合は、雨が降っているときにも再度覗いてみてください。何度か覗いて濡れている範囲に変化がある場合、業者さんに相談してみてください。

床下は見える範囲の木材に懐中電灯を当ててみて、シロアリの被害や湿気による腐朽(腐ってボロボロの状態)が発生していないか確認してみましょう。

このような被害が発見された場合は即業者さんに連絡です。床下の被害がある場合、日に日に進行していきます。はやい対応が大切です。

水回りの点検

水回りの点検は止水(蛇口を止めた状態)した際に水漏れがないか確認してみましょう。ポタポタと水漏れがある場合、大半がパッキンの劣化です。後々業者さんに頼みましょう。

家の外に排水のマスがありますのでこれもぜひチェックしてみましょう。

臭いもするし、ドロドロが固まったりしてて、気持ち悪いですが、ここが詰まると設備機器に逆流の被害が生じることがありますので、ぜひ挑戦してみましょう。キッチンや洗面台から熱いお湯を流しながら、外のマスには水道水をジャバジャバ流しましょう。油の塊がみえる場合は棒状のなにかでつついて取ってもOKです。

さいごに

さて、ざっと説明してみましたがどうでしょうか?できそうですか?以外に難しくなさそうでしょ?住宅を自分でメンテナンスすると、愛着も今まで以上に湧きますし、なによりも家が長持ちするようになります。

これらの点検を行ったら、用意しノートに点検項目、点検日を記載して残していきましょう。後々なにかしらの事情で家を売却等するときに、きちんと点検されている住宅のほうが価値は高いと思います。また、このノートを定期的に来るメーカーの担当者さんなどに見せてプロの点検をスムーズにするのにも役立ちますよ!

それでは、よいマイホームの点検ライフを!

ABOUT ME
おしゃべり建築士
もともと住宅がすきで建築の世界へ。 在学中リフォームの奥ゆかしさを知り、ベンチャーリフォーム会社へ。 トップ営業マンかつ建築士として活躍していたが、何となく飽きてしまい 建築材料を極めようと材料卸へ! そこそこ活躍できるようになったところで、退職し一級建築士として様々なアドバイザー活動を継続中