こんにちは!おしゃべり建築士です!
今回は木造住宅の柱材についてお話ししたいと思います。
みなさんは木造住宅の柱というと四角い木の棒をイメージするかと思いますが、実は柱でも様々な種類があります。
新築やリフォームの際にはぜひ材料にも気を配ってみてください。
無垢材と集成材
木造住宅の柱をはじめとする構造材には無垢材と構造材のふたつの種類があります。
依頼する会社によって標準で取り扱っている材料が変わってきますので、どんな材料を使っているか一度尋ねてみるのがいいでしょう。
無垢材
大きな丸太を必要な寸法に切り取った生の木そのままの柱です。
接着剤を用いていないので耐久性は木の性質によります。乾燥収縮によって伸び縮みをするので、新居に住みだした後、壁の中でパキパキと音がします。
集成材
薄い単板を何枚も重ねて柱を作った材料です。単板の接着には接着剤を用いています。
板の繊維の方向を分散させることで乾燥収縮がほとんどありません。
また無垢材に比べて、作られた柱なので大きく育った樹木を必要とせず安価です。
樹種はかならず知っておいてください
よくある樹種としてはヒノキ、スギ、ホワイトウッドなどがありますが、樹種は非常に重要な項目になります!
知らずにすべてを業者さん任せにするとよくない樹種の木材を使用されるケースがありますので注意が必要です。
ヒノキ
耐久力にすぐれ構造材として好ましい樹脂です。ただし価格が高いのが難点。ヒノキはシロアリの被害にもあいにくい高耐久樹木として広く認知されており、ヒノキを使った構造材にはシロアリのための駆除剤もいらないほどです。
スギ
ヒノキほどの耐久力はありませんが、一般的な構造材として使用される木です。成長が早くまっすぐ伸びる特徴から柱材として使用されることが多いです。
ベイマツ、ツガ
構造材に使用されやすい比較的安価な材です。
可もなく不可もなくといった材料です。
ホワイトウッド
北欧のトウヒやスプルースなど木肌が白っぽい木を総じてホワイトウッドと呼びます。
ホームセンターでも取り扱われており、安く、弱い材料です。
ツーバイフォー住宅とともに日本に普及してきましたが、今では木造住宅のほとんどで使用されています。
北欧の土地にマッチした木ではありますが、高温高湿の日本には向かず、また柔らかいことからシロアリの大好物です。
一般人は樹種なんて知らない
上で述べたように今日の日本の木造住宅ではホワイトウッドが家のあちこちで使われています。
建築士関係者であれば必ず避けるような材料ですが、それが当たり前にお客様である皆様の住宅に使用されているという現実があります。
せめて自分の家がどんな骨組みで構成されるかくらいは意識して確認していきましょう 。
さいごに
今回は木材の話をしましたが、正直僕は無垢材か集成材かの違いについては将来的に大きな問題を生じることはないと考えます。
ただ、木の種類については選択を間違えると、本当に取り返しのつかないことになる場合があります。
ハウスメーカーの営業マンは全員が建築のプロではありません。
自社の商品のプロなだけです。
ただ、本当によく建築を学ばれている営業マンがいることも事実です。
家を建てるとき、リフォームする際は、小さなことでも質問してみて本当に信頼できる業者さんとともに家づくりをしていきましょう