こんにちは!おしゃべり建築士です。
本日は家を建てるときにまず検討すべき
住宅の構造種別についておしゃべりしていきます。
住宅の主な構造
住宅建築の構造は、一般的なもので木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3種類に分類されることが多いです。
鉄筋コンクリート造の住宅は、少しみかけるようになってきましたが、専門に取り扱うハウスメーカーや工務店がまだまだ数が少なく、マイホームの検討に上がってくることは少ないですね。
近年の住宅建築では、ハウスメーカーを主体とした鉄骨造。ハウスメーカーや町の工務店による木造の2つに大別されることが多いです。
この二つの構造のちがいは、柱や梁といった住宅を構成する『骨組み』を木で作るか、鉄骨で作るかの違いです。
それぞれの構造によってメリット、デメリットがあります。今回は『木造』について深掘りしていこうと思います。
この記事を住宅検討の参考にして頂けると嬉しいです。
木造といっても実は種類があります
木造と一口に言っても、実は作り方によって大きく2つに大別されます。
『在来軸組工法』と『枠組壁工法』です。
『在来軸組工法』とは、昔ながらの柱、梁といった木材で、住宅の骨格を作っていく工法です。
柱、梁の存在により住宅の形を構成しています。写真やテレビで割り箸のような木を使った住宅の骨格模型を見たことはないでしょうか?
一方で『枠組壁工法』とは、別名ツーバイフォーと呼ばれる工法で、在来軸組工法が柱と梁といった棒の材料で住宅を形成するのに対し、こちらは『壁で住宅を形成します』。
板を6枚用意して箱を作るイメージが近いかと思います
それぞれの特徴
在来軸組工法
一番の特徴は構造がシンプルであることが挙げられます。部材通しの接合部も少なく、築50年でも築3年でも大きな構造の考え方は、同じですので将来的に手を加えることが比較的カンタンです。
ただし接合部が点であることから、地震や風、木材の収縮で家が『動き』室内の壁紙にヒビが入ったりすることがあります。
※このヒビ割れは構造に影響はありませんが、見栄え的に気になる人は気になります。
枠組壁工法
一番の特徴は『頑丈さ』です。
面と面で箱が作られているため、部材通しの接合面が多くとても硬い構造となります。
地震に強く、構造的にも安定しています。
ただし、壁という箱で家が作られているので、将来リフォームで壁を取り除いたり、窓を大きくしたりといった『壁』に手を加える工事が困難になる場合があります。
さいごに
いかがでしたか?
木造住宅の構造についてご理解いただけたでしょうか?
どちらも一長一短あり、優越はありません。
以上を踏まえて、ご自身が求める家については、[構造=ハウスメーカー]の決定の前にしっかりと業者さんに尋ねてみてください。
僕はリフォーム業界の人間でもあるので、将来手を加えやすい『在来軸組工法』をオススメすることが多いかなと思います。