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玄関の設計のポイント

こんにちは!おしゃべり建築士です!

今回は玄関の設計計画を行うにあたって重要なポイントを紹介していきます。住宅に限らず建物において玄関は顔重要な『顔』となりますので、すっきりとした空間を考えていきましょう!

玄関は部屋である!

玄関の計画においてよく誤った認識の方がいますが、玄関は屋外と屋内をつなぐ単なる通過点ではなく、ひとつの部屋であることを意識して計画に臨みましょう。

玄関は家の『顔』

人を招き入れる始まりの場となる玄関は、寝室のような家族だけの空間ではありませんので、収納を充実させ、すっきりとした空間を演出し、場合によっては簡易的なベンチなどを配置してもいいかもしれません。

玄関が開放的で気持ちの良い空間であれば、家全体が快適な空間となり、反対にぎゅうぎゅうの窮屈な空間であれば来客者には家全体が落ち着かないイメージになってしまします。

玄関に必要な収納空間

近年玄関に収納をふんだんに取り入れたハウスメーカーも多くなってきましたが、まだまだ小さな玄関収納を配置するだけの住宅が数多く新築されているのが現状です。

住宅の内部計画ではリビングや寝室、洗面所、お風呂などの生活に欠かせない重要空間から順番に計画されていくため、玄関のスペース確保は置き去りになりがちです。

僕はまず玄関から住宅を計画していくことをおすすめしています。

玄関に収納が少なく生活感が出てきてしますと、どうしても人を寄せ付けない雰囲気の顔を持った住宅となってしまいます。

玄関配置の計画初期からどれくらいの収納を持たせるのか。靴だけでなく、雨天時に濡れた傘やカッパなどを一時収納する必要はあるか。子供用のベビーカーやおもちゃ、自転車を保管する可能性はあるかを必ず考慮してみてください。

玄関の収納はできるかぎり玄関に隣接した収納部屋のようなスペースを作るのが望ましいです。決して大きな部屋である必要はありません。たとえ玄関スペースが少し手狭になってしまうとしても、畳1枚程度のスペースを確保することで、すっきりとした玄関を演出できます。

玄関土間の存在価値の変化

近年玄関の土間スペースが見直されてきています。

日本古来の住宅では土間がキッチンスペースを兼ねていたり、場合によってはダイニング空間を兼任していましたが、住宅の欧米化や核家族化による来客数の減少により、玄関のスペースはどんどんコンパクト化し、必要最低限のスペースしか残されていませんでした。

しかし近年では土間を大きく計画することで、作業スペースとしての役割を持たせたり、洗面所やキッチンに隣接、接続させることで住宅全体との連続性を考慮したおうちが増えつつあります。

これらの変化は玄関という部屋に期待される『多目的性能』が大きくなったことが最大の要因としてあげられます。土間スペースの計画一つで生活をより豊かにするための変化を取り入れられます。

玄関に飾るもの

ここまで玄関という空間の重要性をお話ししてきましたが、玄関の計画において一つ注意して頂きたいのが、玄関の装飾物です。

ここでいう装飾物とは家族写真やウェルカムボード、趣味の置物などです。

玄関のスペースに家族の私物を飾る方は多いと思いますが、せっかく収納を適度に計画し、土間に活躍の場を与えてもそこに飾りを施しすぎて、私的空間色の強い玄関にしてしまうと、来客者にとって圧迫感のある玄関となってしまいます。

玄関への私物の配置は3点程度におさえ、私的空間色が強くなりすぎないよう注意しましょう。

さいごに

いかがでしたか?玄関は住宅の中ではそれほど大きな面積を占めることはありませんが、住宅の顔として非常に強いイメージを発する部屋となります。リビングや寝室の計画をする前に一度原点に立って、どんな玄関の家に帰りたいかイメージしてみましょう。

ABOUT ME
おしゃべり建築士
もともと住宅がすきで建築の世界へ。 在学中リフォームの奥ゆかしさを知り、ベンチャーリフォーム会社へ。 トップ営業マンかつ建築士として活躍していたが、何となく飽きてしまい 建築材料を極めようと材料卸へ! そこそこ活躍できるようになったところで、退職し一級建築士として様々なアドバイザー活動を継続中