あなたは家の中で壁紙や塗り壁にひび割れを見つけたことはありませんか?
まさに今発見して慌ててネット検索で原因を調べてここにたどり着いた方もいるかもしれません。
安心してください。大丈夫です。
壁紙にひび割れが発生するのは異常なことではありません。
ひび割れの原因を一緒に確認していきましょう。
ひび割れの原因
ひび割れの原因の多くは施工不良ではありません。
木造住宅の場合は木の収縮によって家が動くことによって局所的に壁に力が加わり壁紙の割れが生じます。
鉄骨造にも壁紙のひび割れが生じることがありますが、これは風などの外力を家が受けることによって目に見えない一時的な変形が起こることに起因します。
近年の住宅では石膏ボードや構造用合板を用いてとても硬く丈夫な箱である住宅を作ることが一般的ですので僅かな一時的な変形が壁紙にひび割れとして現れるのです。
ひび割れが起こりやすい場所
実は壁紙のひび割れが起きやすい場所があります。
壁紙の下地である石膏ボードと石膏ボードの隙間です。
この隙間にはパテと呼ばれる石膏材で隙間を埋めたり段差の解消がされているのですが、この部分が家の動きに合わせて剥離してしまいひび割れの発生を誘発してしまいます。
施工不良を疑うケース
壁の表面を覆う壁紙だけでなく、明らかに下地である石膏ボードボードが浮いているような破損、ひび割れの場合は施工不良の可能性もあります。この場合、放置すると壁の剥離などの危険性がありますので、早いうちに業者さんへ相談しましょう。
今のご時世、判断が難しい場合、写真を撮ってインターネットで相談してみるのも1つの方法です。
ひび割れが起こったときの対処法
ひび割れについてとりあえず慌てる必要はないことは先に説明しましたが、ほったらかしにするわけにはいきません。
ここではひび割れの対処方法について紹介していきます。
業者に相談してみる
まず最初に思い付くのは建築してもらった業者さんへの相談かと思います。
引き渡し後1〜2年くらいであれば無料で対応してもらえるケースもありますので声をかけてみる価値はあるかと思います。
業者さんが来る日程が決まったら家中の気になる箇所に付箋を貼ったりして当日メンテナンスの漏れがないように注意しましょう。
自分で直す
少しのひび割れくらい自分で直してみようと思う方も多いと思います。
小さなひび割れであればホームセンターで購入できるジョイントコークスと呼ばれるシール材を使用することをお勧めします。
壁紙の隙間(天井との取合いや入隅)に充填するための材料ですが、粘着性がよく細かいひび割れの補修に最適です。
様々な色がありますので壁紙に近い色を選んでしようするとひび割れが目立たなくなります。
白い壁紙には、だいたいアイボリーを選んでおけばオッケーです。
木造住宅でも枠組壁構造の住宅はひび割れが発生しにくい
同じ木造住宅でも枠組壁構造の住宅はひび割れが起きにくいです。
木造の住宅の構造については過去の記事を参考にしてください。
さいごに
いかがでしたか?
壁紙のひび割れについて、ご理解いただけたでしょうか?
家は生き物です。
少しずつメンテナンスをしながは長く大切に付き合っていきましょう。