こんにちは!おしゃべり建築士です!
今回の記事ではフローリングのリフォームの方法のひとつである重ね貼りについて紹介していきます。
重ね貼りという工法
フローリングのリフォームをする際に、重ね貼りという方法があります。
今あるフローリングをそのままに、その上から新たなフローリングを貼っていく工法になります。
フローリングのリフォームではよく使われる方法ですので、決して手抜き工事ではないことを明言しておきます!
また、費用や構造の点で大きなメリットがあります。
デメリットと合わせて確認していきましょう。
フローリング重ね貼りの特徴
フローリング重ね貼りの特徴はそれぞれ以下のようになります。
メリット
費用
既存のフローリングを撤去する必要がないため、解体の手間や廃材の処分といった無駄なコストがかからない。
工期
解体の必要がないため、工期の短縮に大きな効果があります。
構造
フローリングを重ね貼りすることで、床の強度がアップします。
一般に床の強度が強くなると壁から壁からへの力の伝達がスムーズになり、耐震性能が向上することがあります。
デメリット
フローリングの重ね貼りには、もちろんデメリットもあります。
フローリングの厚みだけ床が上がる
重ね貼りをしたぶんだけ床があがります。
フローリングは通常12mmですので、施工の範囲によっては段差が生じる可能性があります。
また床が上がってくることで建具(ドア)の開閉かできなくなってしまうので、ドアの下部をカットする必要もでてきます。
※ほとんどのドアは12mm程度であれば下部を切り落としても支障はありません。
床下の補強が困難
既存のフローリングが湿気などで痛んでいる場合、床下木材の交換を行うことができません。
床がぶよぶよしている場合などは重ね貼りをしてしまうとシロアリ被害の温床となってしまう可能性があります。
フローリング重ね貼り工事の際、注意したいこと
フローリングの重ね貼り工事をする場合、ぜひ確認してもらいたいポイントがあります。
それは、床の音鳴りがしていないかどうかです。
床の音鳴りはフローリングと下地の木材との隙間が原因であることが多いので、重ね貼りをする前に、気になる箇所にビスを打ち込むことで音鳴りの軽減や解消ができる場合があります。
さいごに
今回のおしゃべりをまとめると
- フローリングのリフォームには重ね貼りという選択肢がある
- 重ね貼りにはメリットとデメリットがあるが、メリットが結構大きい
- 床がぶよぶよしているなど水気が回っている箇所には重ね貼りはダメ ー重ね貼り前に音鳴り対策を行ってもらうよう業者に相談する