こんにちは!『一級建築士』おしゃべり建築士です!
今回は住宅のお庭の雑草対策をお話ししていきます!
私はマンション住まいだから。という方はほとんど縁のない話ですね。
庭の大きさに関わらず、戸建て住宅に住んでいる方、将来は戸建て住宅に住みたい!という野望をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでほしいです!
庭の外構工事では雑草対策は軽視される
戸建て住宅の庭(外構)工事といえば、どんなイメージがありますか?
境界線に設けるフェンスやブロック。素敵な石畳。青々とした芝生。防犯や価格に特化した砂利敷。などでしょうか?
庭の計画といえば、上記で述べたような、華やかなイメージを持たれていると思います。
雨水対策や雑草対策といった地味な項目は、後回しに考えられたり、そもそも検討すらされないこともあるのです!
庭や外構の見栄えを決定づける要因
では、素敵なお宅のお庭ってどんなものでしょうか?
みなさん素敵な近所のお宅のお庭を思い出し、またはどこかにありそうな素敵なお庭の住宅を想像してみてください。
ここで質問です。
『その素敵お庭に雑草やコケといったマイナス要素ってありませんよね?』
いくら高価な材料で、素敵な外構計画で、シンプルで素敵なお庭を造っても、結局それなりの点検、清掃といった維持行為をしていかなければ、ボウボウの草木によって、不衛生でみすぼらしい庭に転落してしまうのです。
永遠に終わらない雑草との戦い
『俺たちの雑草魂をみせてやる!』
どこかの、なんかの漫画で主人公が言ってそうなセリフですが、雑草って本当にすごいんです。
抜いても、刈っても次々に生えてきて、成長していきます。
これが金のなる雑草だったら…何度そう思ったことか。
雑草はあらかじめ対策を講じておかないと、永遠にこのような刈って、抜いてといった事後対応を必要に迫られます。
近所に雑草がボウボウに伸びた、空き地や空家はありませんか?
手入れされていないわけではない【かも】しれません。
実際、雑草って繁忙期には、刈った後1週間もすれば、ぐんぐん成長していますから笑
必ず事前に対応を考えましょう。
事前に講じるべき雑草対策
実際、雑草対策にはなにをすればいいのでしょうか?
答えは簡単。【防草シートを敷く】です。
防草シートは厚手のロール状のシートで、外構工事の仕上げに取り掛かる前に、地面に敷き詰めます。
防草シートの効用としては、土の中にある雑草の種子や根っこへの太陽光線を遮り、光合成を妨害し、栄養不足で雑草を枯らすことが挙げられます。
砂利敷きや石畳の敷設まえに施工することで、雑草の繁殖を抑えることができ、メンテナンス性を向上させてくれます。
防草シートの弱点
一応、防草シートの弱点を紹介しておきます。
防草シートは屋外で用いられ、常時雨水や土に触れているという劣悪な環境に存在していますので、シート自体の耐用年数に限りがあります。
一般に防草シートがボロボロになるまでの期間は、シートのグレードにより異なり、3~10年が耐用年数と考えられています。
ちなみにホームセンターで購入できるような安価な商品は3年くらいが耐用年数です。
シートの上に砂利や石畳が施工されていると直射日光による劣化が軽減されますので、実際は商品に示されている耐用年数よりも、物持ちするケースが多いです。
さいごに
いかがでしたか?
みなさん防草シートを忘れないよう、頭の隅に存在を置いておいてください。
ちなみに、防草シートの上に土を引く場合、その土から雑草が生えてきますので注意が必要です。ただしこの場合、根っこが防草シートより下に伸びないので、雑草の伸びが遅かったり、ある程度で枯れたりします。