こんにちは!一級建築士のおしゃべり建築士です。
現役の建築士として仕事をするかたわら、一級建築士の講師としても活動をしています。
一級建築士の講師をする中で、法令集の事前準備である線引き作業について、受講生から質問を(こっそり)いただく機会があるので、こちらでも紹介していきたいと思います。
法令集の線引き作業っていつまでに終わらせればいいですか?
定規を使って丁寧に引いたほうがいいですか?
ヤフオクやメルカリで出品されている高額法令集を買うのはどうですか?
by受講生
どうでしょうか?
これから建築士試験を受けようと志を持っている人や、まさに今取り組みだした方などは、一度は悩むお話ではないでしょうか?
法令集の線引き作業はまず受験生のやる気を奪う第一の壁と言っても差し支えないでしょう。
実際、わたしも受験生のときにやる気を削られました!
ここからはわたしの実体験と講師として普段は言えないけども思っていることを吐露していきます!ぜひ最後までお付き合いください!
法令集の事前準備にかかる時間
ここでは建築士試験対策として実際、『法令集の線引きにどのくらいの時間がかかるのか』、また『いつまでに線引き作業を終えるべきなのか』の2点について、お話していきます。
線引きは年明けまでに終わらせる!
一級建築士、二級建築士共通して、法令集の線引き、インデックスの貼り付けは年明け前12月中に終わらせるのがいいでしょう。
法令の改正などにより、法令集の発売時期は毎年若干異なりますが、年内の完成を目指しましょう。
そもそも法令集の事前準備が終わらなければ、法規の勉強に着手しても法文の理解度が足りないからです。
線引きに必要な時間は10~15時間
一般的に建築士試験用に線引きを行う場合、一級建築士で15時間、二級建築士で12時間程度の時間が必要です。
休日に一気に線引きを…なんて考えるかたもいますが、まず集中が続きません。
あなたが超人のような集中力をお持ちでない場合、1週間程度かけてすこしずつ線引きを行う計画を建てましょう!
定規はいらない。とりあえず線を引け!
次に線の引き方についてです。
定規を使って綺麗に引いたほうがいいですか?とよく聞かれますが、わたし個人の意見としてはフリーハンドで十分だと思います。
講師によっては、見やすさアップのために定規を推奨している場合が多いですが、丁寧に引くことに重点を置いて、線引き完了と同時に達成感から学習から離脱する人を毎年見ます。
フリーハンドで引いた線が汚く、見にくい場合、もう一冊買えばいいのです。
来年も受験する費用、時間を考えると絶対に2冊目に手を出したほうが賢明です。
ちなみに2冊目について、後述する完成品を買う方法もありだと思います。
完成品を買うことについて
最後に多い質問がヤフオク、メルカリでの『完成品法令集』を購入することについてです。
1万円~2万円で販売されている法令集を、多くの受験者が一度は見たことあるでしょう。
多くの講師がこの完成品法令集の購入は反対するでしょう。
その理由としては、『誤った線が引かれている可能性がある』『自分で線を引くことによって法文をなんとなく覚えられる』などいろんな理由があります。
しかし、本当に自分で引いたからと言って線引きを間違えないでしょうか?作業のように線を引くことで法文を覚えられますか?
わたしはそうは思いません。
10~15時間という時間をお金で買う、つまり完成品の法令集を購入することはアリだと思います。
というか、線引き程度にいつまでも取りかかれないのであれば、さっさと完成品を買ってしまってください。
さいごに
いかだでしたか?
建築士試験において、最初の難関である法令集の準備についてのおはなしでした!
いつかはしないといけないことなので、さっさと取り組んでしまいしょう!
線引きをしたくないなら、さっさと完成品を買ってしまいましょう!